妊活部門

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不妊外来の特色

  1. 生殖医療専門医の資格を有する常勤医2名が在籍している
  2. 初診から卒業まで、すべての検査・治療を同一医師が担当するので一貫した対応ができる
  3. 女性医師希望・男性医師希望のニーズにお応えできる
  4. 麻酔科専門医が在籍しており、採卵や手術の際には全身麻酔下で安全に行うことができる。痛みの少ない治療を目指している
  5. 先進医療などの新しい技術や治療を取り入れている
  6. 資格を有する培養士歴10年以上の胚培養士が複数名在籍しており、また、最新の機器を用いて、高い培養成績を目指している
    紡錘体観察システムあり
    紡錘体を可視化させて顕微授精を行い、培養成績向上に寄与している
  7. 着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)の認定施設である
    遺伝カウンセリング外来あり(臨床遺伝専門医によるカウンセリングが可能)
  8. 不妊カウンセラー3名、生殖医療コーディネーター1名が在籍しており、不妊カウンセリング外来へ気軽にご相談頂ける。
  9. 非常用電源を完備しており、万が一の停電や地震に備えている
  10. 他の医療機関と連携している
    横浜市立大学付属市民総合医療センター 生殖医療センター(和泉春奈先生の前職場)と連携しており、男性不妊外来への紹介が可能

初診時にご持参頂きたいもの

  • 問診票来院後にご記入いただいても構いませんが、診療をスムーズに行うため、事前に「初診時 問診票」をダウンロード・御記入のうえご来院頂けると幸いです。

    ダウンロードはこちらから

  • 健康保険証
  • 紹介状(お持ちの方のみ。紹介状をお持ちで無い場合も受診頂けます。)
  • 他院検査結果(お持ちの方のみ。1年以内のもの)
  • 子宮卵管造影検査結果(お持ちの方のみ。2年以内のもの)

予約方法

  • 電話予約コシ産婦人科(045-432-2525)までお電話下さい
  • WEB予約※「不妊外来(初診)の方」と「不妊外来(再診)の方」に分かれていますので、お間違いの無いようご予約下さい。

診療時間

8:30~12:30(最終受付 12:00) ×
15:00~18:30(最終受付 18:00) ×

※原則、日曜・祝日、木曜日は外来休診です。

診療内容

  • プレコンセプションチェック(健診)
  • 一般不妊治療
  • 人工授精
  • 体外受精・顕微授精・胚凍結保存・凍結融解胚移植
  • 超音波子宮卵管造影・子宮鏡
  • 着床改善のための特殊検査(ERA/EMMA/ALICE/CD138)
  • その他の補助療法(漢方療法、アシステッドハッチング、低出力レーザー治療)

治療にかかる費用

・5,000円以上の方はクレジットカードがお使い頂けます

人工授精

患者様負担(3割)

人工授精 5,460円

*精子・精液の量的・質的異常
*射精障害・性交障害
*精子-頸管粘液不適合
*機能性不妊
上記のいずれかに該当する場合に施行します。
洗浄濃縮という精液の前処置を行い、その後に子宮内に注入します。
施行前には同意書の提出が必要です。

採卵術

患者様負担(3割)

1個 16,800円
2~5個 20,400円
6~9個 26,100円
10個以上 31,200円

*卵管性不妊
*男性不妊(閉塞性無精子症等)
*機能性不妊
*人工授精等の一般不妊治療が無効であった場合
上記のいずれかに該当する場合に施行します。
麻酔下の採卵術は、麻酔管理費が別途かかります。

体外受精・顕微授精管理料

患者様負担(3割)

体外受精 12,600円
顕微授精(ICSI)
1個 14,400円
2~5個 20,400円
6~9個 30,000円
10個以上 38,400円

*卵管性不妊
*男性不妊(閉塞性無精子症等)
*機能性不妊
*人工授精等の一般不妊治療が無効であった場合
上記のいずれかに該当する場合に施行します。
体外受精とは通常の受精方法、顕微受精とは卵子に精子を注入する方法です。

卵子調整加算

顕微授精における受精障害の既往等の医師が必要と認めた場合に、卵子活性化処理を実施した場合。

患者様負担(3割)

卵子調整加算 3,000円

受精卵・胚培養管理料

体外受精または顕微授精により作成された受精卵を、胚移植術のために必要な初期胚または胚盤胞を作成するために培養を行った場合、その数に応じて算定します。

患者様負担(3割)

1個 13,500円
2~5個 18,000円
6~9個 25,200円
10個以上 31,500円

胚盤胞作成管理料

作成された初期胚のうち、胚盤胞の作成のために培養を行った場合、その数に応じて算定します。

患者様負担(3割)

1個 4,500円
2~5個 6,000円
6~9個 7,500円
10個以上 9,000円

胚凍結保存管理料

患者様負担(3割)

胚凍結保存管理料(導入)※1
1個 15,000円
2~5個 21,000円
6~9個 30,600円
10個以上 39,000円
胚凍結保存維持管理料※2
10,500円

※1凍結保存を開始した場合、凍結する初期胚または胚盤胞の数に応じて算定します。

※2凍結保存の開始から1年を経過している場合、凍結保存に係る維持管理を行った場合に、凍結保存の開始から起算して3年を限度として、1年に1回に限り算定します。更新手続きのために来院が必要です。

胚移植

患者様負担(3割)

新鮮胚移植※1 22,500円
凍結融解胚移植※1 36,000円
アシステッドハッチング※2 3,000円
高濃度ヒアルロン酸含有培養液※3 3,000円

※1治療開始の年齢が40歳未満の場合は患者1人につき6回に限り、40~43歳未満の場合は患者1人につき3回に限り算定します。

※2過去の胚移植において妊娠不成立等の医師が必要と認めた場合に、妊娠率を向上させることを目的に実施します。

※3過去の胚移植において妊娠不成立等の医師が必要と認めた場合に、妊娠率を向上させることを目的に実施します。

先進医療(自費診療)

「先進医療」とは、高度な医療技術を用いた治療法で、公的保険診療の対象に出来るかどうかを評価している最中の先進的な医療技術として認められたものです。保険診療との併用が認められている自費診療です。
※先進医療については、2022年6月時点のものです。不妊治療に関する「先進医療」は随時追加されることもあります。

子宮内膜刺激術(SEET法)※1 33,000円
子宮内膜擦過術(スクラッチ)※2 22,000円
ヒアルロン酸を用いた生理学的精子選択術※3 34,000円
子宮内膜受容能検査(ERA)※4 136,000円
子宮内細菌叢検査(EMMA/ALICE)※5 68,000円
子宮内フローラ検査 44,000円

※1胚培養液を胚移植の数日前に子宮内に注入し、着床に適した環境を作り出す技術です。

※2良好胚を移植しても妊娠に至らず着床障害が疑われる場合に、胚移植前にスクラッチ(局所内膜を擦過する)を行い、着床しやすくする技術です。

※3ヒアルロン酸を含有する培地を用いて成熟精子の選択を行う技術です。

※4子宮内膜組織を採取し、遺伝子発現を解析して内膜組織が着床に適した状態であるのかを評価する検査です。

※5子宮内細菌叢が、正常であるのか、異常であるのか、またその菌の種類や組成を判断する検査です。

よくある質問

A. 制限は設けていません。ただ、年齢があがるにつれ妊娠率は低くなり、流産率は上がります。また、妊娠はあくまで通過点であり、大切なことはその後に無事に出産して頂きお子さんを授かることです。年齢があがるにつれ妊娠中・出産時の合併症も増えますので、妊娠を希望される場合は早めの治療をお勧めします。

A. 第2子、第3子希望の方も通院されています。ただ、不妊外来にはお子様は基本的にはお入り頂けませんので、お子様連れの場合は事前に医院へ電話でご相談いただき、医師と来院時間の調整をさせて頂きます。

A. お仕事をされながら通院されている方は沢山いらっしゃいますが、治療内容により通院する頻度は異なります。例えば卵胞を育てる注射を行う場合、連日注射が必要なことがありますが、通院が困難な場合は自己注射も可能です。

A. 希望があれば受付でお申し出下さい。ただ、曜日や診療の混み具合により対応ができない場合もありますのでご了承下さい。

A. 月・火・土の14~15時にオンラインで説明会を行っています。体外受精説明会では、治療の流れ、先進医療、費用についてなど詳細に医師が説明しています。ご夫婦で参加下さい。お仕事などの都合でご夫婦揃っての受診が難しい場合など、ご自宅や職場などからオンラインで参加いただけますのでご好評いただいています。

A. 当院では、フェムビューという経腟超音波下での子宮卵管造影検査を行っています。子宮の入り口からカテーテルを挿入し、バルーンで固定させ、生理食塩水と空気の混合液を注入していきます。この混合液の流れ方を見て、両側の卵管の走行や、卵巣と卵管との位置関係などを調べる検査です。レントゲンを使用しないため、卵管や子宮が被爆する心配はありません。検査は月経終了後から排卵前の時期に行っており、日程については医師とご相談頂き予約となります。

A. 子宮鏡という子宮の中を細いファイバーで観察する検査が可能です。当院では軟性鏡という柔らかいファイバーを使用しています。患者様の月経周期を考慮して診察時に検査の予約を致します。

A. 麻酔科専門医立ち合いのもと全身麻酔での採卵を行っており、極力、痛みの少ない治療を心がけています。

A. 体外受精や人工授精等のいわゆる不妊治療だけでなく、漢方やサプリメントなどの「補助治療」を組み合わせることで、患者様の心と体の負担を少しでも軽減させ、妊娠・出産へと導いていく治療を統合医療と言います。当院の統合医療の1つに、低出力レーザー治療があります。低出力レーザー治療は筋肉や関節の痛みを和らげる効果があるため、整形外科の疾患(腰痛・スポーツによる筋肉痛・腱鞘炎など)に対してよく使われていますが、妊娠・出産のための統合医療の1つとしてその効果が注目されています。レーザーといっても、手術などで使われるものは細胞を切ったり焼いたりする働きのある高出力型ですが、不妊治療で使用されるレーザーは低出力型で、細胞を傷つけずに活性化する働きがあります。首にある左右の自律神経節(星状神経節)と臍の周囲に照射します。週1~2回の頻度での治療をお勧めしています。

A. 2022年4月から不妊治療に保険適応が拡充され、人工授精や体外受精も対象となりました。保険適応については年齢や回数の制限があります。初診時に詳細な資料をお渡ししております。

A. 可能です。今までの妊娠分娩経過をお聞きし、検査を行いますので診察の際にお申し出ください。検査項目により自費の場合があります。

A. 当院は、横浜市風疹対策事業の協力機関です。19歳以上の横浜市民のかたで、妊娠をご希望の方は、風疹抗体検査(採血検査)を無料で、もしくは麻疹風疹混合ワクチンを通常よりお安く受けられます(3,300円)ので、お申し出下さい。

A. 子宮・乳房のどちらも施行をお勧めしています。妊娠した場合、妊娠の影響で乳房検査はしづらくなりますし、産後も授乳などで検査しづらいため、出来る限り妊娠前に一度検査をお勧めしています。当院ではマンモグラフィーだけでなく乳腺エコーも行っていますので、マンモグラフィーで検査しづらいような方(高濃度乳房等)もいらっしゃいますので、併用健診をお勧めしています。

A. 患者様の年齢・筋腫の場所・大きさ・筋腫による症状の有無により治療方針が異なります。それぞれの患者様にとって最適な方法をお示ししますので診察の際にご相談下さい。

A. 患者様の年齢・内膜症のある場所・大きさ・症状(腹痛はあるのか?感染はあるのか?)の有無により治療方針が異なります。それぞれの患者様にとって最適な方法をお示ししますので診察の際にご相談下さい。

A. 予めお渡しする専用容器に精液を採取して頂き、奥様が持参して頂ければ検査が可能です。ただし、検査の前に感染症の採血が必須となります。日時については医師とご相談頂いております。

A. 精液検査は変動が大きいため、まずは再検査をお勧めします。精子の数が少ない、運動率が低い、などあれば適切な施設に御紹介致します。ご紹介先は診察時に医師とご相談頂ければと思いますが、当院では、常勤医 和泉春奈の以前の勤務地である横浜市立大学附属市民総合医療センター 生殖医療センター 男性不妊外来へご紹介させて頂いています。