子宮内細菌叢検査(EMMA: Endometrial Microbiome Metagenomic Analysis、ALICE: Analysis of Infectious Chronic Endometritis)は、子宮内の細菌叢を評価する検査です。この検査は、反復着床不全の方、流産を繰り返す方、慢性子宮内膜炎が疑われる方などに有効とされています。
子宮内細菌叢とは
- 子宮内には、さまざまな細菌が共生しています（細菌叢）。
- 健康な子宮内では、善玉菌（ラクトバチルス乳酸菌など）が優勢です。
- 細菌叢のバランスが崩れると、慢性子宮内膜炎を引き起こし着床障害や流産のリスクが高まると言われています。
EMMA、ALICEの手順
- 子宮内に細いカテーテルを挿入し、子宮内膜の組織を採取します。
- EMMA検査では、次世代シーケンサーを用いて、子宮内の細菌叢の全体像を解析します。
- ALICE検査では、特定の病原体（悪玉菌）の有無を調べます。
EMMA、ALICEのメリット
- 子宮内の細菌叢の状態を詳細に評価できます。
- 慢性子宮内膜炎の有無を診断できます。
- 適切な治療（抗菌薬の選択など）に役立ちます。
- 着床環境の改善、流産リスクの減少が期待できます。
EMMA、ALICEの適応
- 反復着床不全や流産を繰り返す方
- 慢性子宮内膜炎が疑われる方
当院では、最新の技術を用いて、EMMA、ALICE検査を行っております。これらの検査は、子宮内の細菌叢を評価し、着床環境を改善するために有用です。ご興味のある方は、どうぞお気軽に当院までお問い合わせください。
