通院について
- 治療に年齢制限はありますか?
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制限は設けていません。ただ、年齢があがるにつれ妊娠率は低くなり、流産率は上がります。また、妊娠はあくまで通過点であり、大切なことはその後に無事に出産して頂きお子さんを授かることです。年齢があがるにつれ妊娠中・出産時の合併症も増えますので、妊娠を希望される場合は早めの治療をお勧めします。
- 第2子希望です。子連れでも受診できますか?
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第2子、第3子希望の方も通院されています。ただ、不妊外来にはお子様は基本的にはお入り頂けませんので、お子様連れの場合は事前に医院へ電話でご相談いただき、医師と来院時間の調整をさせて頂きます。
- 仕事をしながら通院できますか?
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お仕事をされながら通院されている方は沢山いらっしゃいますが、治療内容により通院する頻度は異なります。例えば卵胞を育てる注射を行う場合、連日注射が必要なことがあります。連日通院は難しいと思いますので、注射のみで診察のない日はご自宅でご自身で注射をして頂けるよう、自己注射製剤の説明指導を行っています。
- 女性医師希望/男性医師希望は可能ですか?
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希望があれば受付でお申し出下さい。ただ、曜日や診療の混み具合により対応ができない場合もありますのでご了承下さい。
- 不妊治療についての具体的なイメージがつきません。
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月・火・土の14~15時にオンラインで説明会を行っています。体外受精説明会では、妊娠率、治療の流れ、当院で行っている先進医療、費用についてなど医師が詳細に説明を行っています。ご夫婦で参加下さい。お仕事などの都合でご夫婦揃っての受診が難しい場合など、ご自宅や職場などからオンラインで参加いただけますのでご好評いただいています。ただ、周囲が静かでなく会話が困難な状況や、プライバシーが保てないような環境、安全を確保できない場合には医師の判断で当日急遽中止とさせて頂く場合もありますのでご了承ください。
検査・治療について
- 卵管の通りを確認する子宮卵管造影検査が怖いです。
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当院では、フェムビューという経腟超音波下での子宮卵管造影検査を行っています。子宮の入り口からカテーテルを挿入し、バルーンで固定させ、生理食塩水と空気の混合液を注入していきます。この混合液の流れ方を見て、両側の卵管の走行や、卵巣と卵管との位置関係などを調べる検査です。レントゲンを使用しないため、卵管や子宮が被爆する心配はありません。検査は月経終了後から排卵前の時期に行っており、日程については医師とご相談頂き予約となります。
- 内膜ポリープがあると言われたことがあります。
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子宮鏡という子宮の中を細いファイバーで観察する検査が可能です。当院では軟性鏡という柔らかいファイバーを使用しています。患者様の月経周期を考慮して診察時に検査の予約を致します。
- 採卵は痛いですか?麻酔してもらえますか?
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麻酔科専門医立ち合いのもと全身麻酔での採卵を行っており、極力、痛みの少ない治療を心がけています。
- 不妊治療以外に何かできることありますか?
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体外受精や人工授精等のいわゆる不妊治療だけでなく、漢方やサプリメントなどの「補助治療」を組み合わせることで、患者様の心と体の負担を少しでも軽減させ、妊娠・出産へと導いていく治療を統合医療と言います。当院の統合医療の1つに、低出力レーザー治療があります。低出力レーザー治療は筋肉や関節の痛みを和らげる効果があるため、整形外科の疾患(腰痛・スポーツによる筋肉痛・腱鞘炎など)に対してよく使われていますが、妊娠・出産のための統合医療の1つとしてその効果が注目されています。レーザーといっても、手術などで使われるものは細胞を切ったり焼いたりする働きのある高出力型ですが、不妊治療で使用されるレーザーは低出力型で、細胞を傷つけずに活性化する働きがあります。首にある左右の自律神経節(星状神経節)と臍の周囲に照射します。週1~2回の頻度での治療をお勧めしています。
- 不妊症治療は高いですか?
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2022年4月から不妊治療に保険適応が拡充され、人工授精や体外受精も対象となりました。保険適応については年齢や回数の制限があります。初診時に詳細な資料をお渡ししております。
- 不育検査は出来ますか?
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可能です。今までの妊娠分娩経過をお聞きし、検査を行いますので診察の際にお申し出ください。検査項目により自費の場合があります。
- 風疹の検査は出来ますか?
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当院は、横浜市風疹対策事業の協力機関です。横浜市民のかたで、妊娠をご希望の方は、風疹抗体検査(採血検査)を無料で、もしくは麻疹風疹混合ワクチンを通常よりお安く受けられます(3,300円)ので、お申し出下さい。
- 妊娠前に子宮がん検診や乳がん検診は施行しておいた方がいいですか?
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子宮・乳房のどちらも施行をお勧めしています。妊娠した場合、妊娠の影響で乳房検査はしづらくなりますし、産後も授乳などで検査しづらいため、出来る限り妊娠前に一度検査をお勧めしています。当院ではマンモグラフィーだけでなく乳腺エコーも行っていますので、マンモグラフィーで検査しづらいような方(高濃度乳房等)もいらっしゃいますので、併用健診をお勧めしています。
合併症について
- 子宮筋腫があると言われたことがあります
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患者様の年齢・筋腫の場所・大きさ・筋腫による症状の有無により治療方針が異なります。それぞれの患者様にとって最適な方法をお示ししますので診察の際にご相談下さい。
- 子宮内膜症があると言われたことがあります
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患者様の年齢・内膜症のある場所・大きさ・症状(腹痛はあるのか?感染はあるのか?)の有無により治療方針が異なります。それぞれの患者様にとって最適な方法をお示ししますので診察の際にご相談下さい。
ご主人の検査について
- 精液検査は夫が受診しなければ検査してもらえませんか?
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予めお渡しする専用容器に精液を採取して頂き、奥様が持参して頂ければ検査が可能です。ただし、検査の前に感染症の採血が必須となります。日時については医師とご相談頂いております。
- 精液検査を施行したところ、精子が少ないと言われました
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精液検査は変動が大きいため、まずは再検査をお勧めします。精子の数が少ない、運動率が低い、などあれば適切な施設に御紹介致します。ご紹介先は診察時に医師とご相談頂ければと思いますが、当院では、常勤医 和泉春奈Drの以前の勤務地である横浜市立大学附属市民総合医療センター 生殖医療センター 男性不妊外来へご紹介させて頂いています。